吹いて音を鳴らす楽器ハーモニカは、ブルースハープと呼ばれることがあります。
と疑問に思っている方もいるかもしれません。
先に結論を言いますと、ブルースハープはハーモニカの一種です。
ブルースハープはHOHNER社のハーモニカの商品名で、正式にはテンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカと呼びます。
テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカは単音10穴の全音階(ドレミ等)のハーモニカを示します。
ブルースの普及と共にこのブルースハープが世界的なベストセラー商品となり、その名が定着しハーモニカと言えば『ブルースハープ』となり、今日ではハーモニカの代名詞となっているのでしょう。
この記事ではブルースハープはどんなハーモニカなのか、またその他のハーモニカの種類や特徴を詳しく解説していきます。
初心者の方におすすめのハーモニカやハーモニカが学べる教材もご紹介していますので、ハーモニカが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
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ブルースハープとは?特徴は?
ブルースハープはいわゆるテンホールズ・ハーモニカの代表格的存在。
先にも少し解説しましたが、ハーモニカとブルースハープが混同されてしまうことが少なからずあります。
ロックやブルース、フォークの弾き語りで使われていることが多いブルースハープ。
ホーナー社のテンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカがベストセラー商品『Blues Harp(ブルースハープ)』が由来して一般名詞化したというわけです。
わかりやすく他に例をあげてみますと、例えばピアニカ。
ヤマハの鍵盤ハーモニカの商品名『ピアニカ』が一般名称として通っているのと同じイメージです。
ちなみにテンホールズ(10穴)・ダイアトニック式ハーモニカはテンホールズ・ハーモニカとも呼ばれていて、その特徴は横一列に10の穴があるという構造。
息を吸った時と吐いた時で音程が異なります。
ブルースハープは調(コード)ごとに使い分ける必要があるので、演奏する曲によって使い分ける必要があります。
ハーモニカの種類と特徴
まずはハーモニカに使用されている素材を紹介します。
素材によって奏でる音に変化があるので、曲調に合わせて使いわけなどもしてみたいですね。
- 【木製】:音が丸く穏やか。旋律の美しいメロディにぴったり
- 【樹脂製】:やわらかい音。耐久性に優れていて初心者におすすめ
- 【メタル製】:かっちりキレのある響きが美しい音。滑舌のいいメロディに最適
ダイアトニック・ハーモニカ(単音)
最もポピュラーなハーモニカ、ダイアトニック・ハーモニカの種類をご紹介します。
- テンホールズ・ハーモニカ
- ブルースハープ
- (小学校の時に使用していた)教育用ハーモニカ
ダイアトニック・ハーモニカは全音階なので、構造上基本的には♯や♭の半音階の音は吹くことはできません。
(ベンド奏法などの技を駆使することにより、半音階の音を出すことはできます)
10個の穴が横1列に並んでいて、各穴の上面と下面には逆向きにリードが付いているため、
息を吹いた時と吸った時で違う音が出るようになっています。
10穴あるので単純計算すると、20の音程を楽しむことができるということですね。
しかし、この10穴にドレミ~シまでの音程を当てはめてしまうとオクターブ(ドレミファソラシドのドからドまでの距離)が狭くなってしまうので、10穴の音程の並びはドレミ順ではなく不規則に配置されています。
この配置により10穴で3オクターブの音が出せるのですが、決まったキーの音しか出せないので、曲に合わせてハーモニカを変える必要があります。
クロマチック・ハーモニカ(単音)
クロマチック・ハーモニカは全音階だけでなく、半音階の演奏を実現するために改良されたハーモニカ。
現在ポピュラーなのはスライド式と言われるタイプのもので、ダイアトニック・ハーモニカと同じく穴が横一列に並んでいる構造。
4穴で1オクターブの音が出せるもので、12穴で3オクターブ、16穴で4オクターブのモデルがよく使われています。
吹き穴は1つですが、内部で上下2段に分かれている構造で、側面に付いているレバーを操作することでCがC♯に変わるといった仕組み。
このクロマチック・ハーモニカは内部が非常に複雑な構造で、値段も高価です。
1本ですべての音階に対応できるので、曲調によってハーモニカを変えたり、そろえたりする必要がないのは大きなメリット。
しかしクロマチック・ハーモニカは演奏技術を要するため、上級者向けのハーモニカと言えるでしょう。
複音ハーモニカ(複音)
複音ハーモニカは別名トレモロ・ハーモニカとも呼ばれていて、ビブラートのかかった豊かな響きの音を奏でることができるハーモニカ。
テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカやクロマチック・ハーモニカとの大きな違いは、穴が上下2段あり、各穴1枚だけリードが付いている構造になっています。
上下の穴を同時に吹いて(吸って)音を鳴らすという仕組み。
1つの音を鳴らす際に2枚のリードを使用しますが(上下の穴を使用するので)、わずかにピッチをずらして調律しているため、ビブラートのかかった美しい音色が出せるのです。
その他のハーモニカ
まだまだハーモニカはあるんです。
【アンサンブル用のハーモニカ】
ソプラノ・アルト・バス・バリトンなど音域に特化したもの
【コードハーモニカ】
最大で48ものコードを奏でることのできるコードハーモニカ
ハーモニカと一言で言っても非常に種類も豊富。
目的や用途によっても幅広く選べるので、まずはハーモニカに慣れ、少しずつ表現方法を広げつつ、深いハーモニカの世界を楽しんでいけるのが理想ですね。
初心者におすすめのハーモニカ
曲により調(コード)が変わるので本来色々そろえられると良いのですが、まずはテンホールズ・ハーモニカのC調でも十分に楽しむことができます。
入門編としても扱いやすいのでおすすめです。
テンホールズ・ハーモニカ/ブルースハープ
メンテナンスのしやすさと優れた耐久性が特徴。
幅広いジャンルで演奏を楽しむことができる、初心者に最適なモデルです。
ブルースの普及と共に世界的に大ヒットしたブルースハープ。
この商品名が現在も10穴ハーモニカの代名詞とされているベストセラー商品です。
クロマチック・ハーモニカ
12穴/14穴/16穴のモデルから選択可能で、コストパフォーマンスの良いスズキのスタンダードモデル。
ボディは樹脂製で、音の立ち上がりが良く軽やかながら低音部ではパワフルな音を実現。
複音ハーモニカ
構造が複雑で入門編としては少々扱いが難しいですが、ぜひ複音ハーモニカから始めたいと検討している方の為に、おすすめモデルはこちらです。
樹脂製ボディで水洗いも可能。
初心者でもわかりやすい配置とトンボ製ならではの安定感と美しいトレモロを奏でられます。(同モデルで24穴も有り)
迷ったらユーキャンのハーモニカ講座がおすすめ
おすすめのハーモニカをいくつかご紹介しましたが、「やはり迷ってしまって決められない!」そんな方にはユーキャンのハーモニカ講座がおすすめです。
おすすめの理由は3つ。
- ユーキャンのハーモニカ講座では楽譜が読めなくても大丈夫
- スズキのスタンダードモデルのハーモニカ4本セット付
- 豊富なレパートリーの練習曲は馴染みのある名曲そろい
初心者でも吹けるようになるカリキュラム、またハーモニカがついてくるのも嬉しいポイント。
ハーモニカ選びに迷ったらユーキャンがおすすめです。
まとめ
今回はブルースハープとハーモニカの違いを解明すべく、ハーモニカの種類について解説してきました。
- ブルースハープとはハーモニカの一種で、HOHNER社の商品名
- ハーモニカには構造の違いから、大きく分けて3種類ある
- 初心者におすすめなのは、ポピュラーで扱いやすいブルースハープやテンホールズハーモニカ(ダイアトニック・ハーモニカ)
- ユーキャンのハーモニカ講座には高品質のハーモニカが教材とセットで届く
ハーモニカは主にダイアトニック・ハーモニカ、クロマチック・ハーモニカ、複音ハーモニカの3種類。
様々な個性を持つハーモニカがありますが、これからハーモニカを始める方に特におすすめなのはブルースハープです!
テンホールズ・ハーモニカの代名詞であり、不動のベストセラーであるブルースハープ。
小さなボディから奏でる軽快かつ迫力のある音は、ロックやブルースのみならず奏法を習得すれば、フォークやカントリー、ポップスなどあらゆるジャンルの音楽に調和します。
もしもハーモニカ選びに迷ってしまった場合、ハーモニカ付きで独学でもわかりやすい教材の、ユーキャンのハーモニカ講座もおすすめです。
ハーモニカは調(コード)や奏法を習得することによりとても奥が深い楽器。
その時にしか奏でられない独自性の音楽が創り出せる楽器と言えるでしょう。
この記事を楽器選びの参考に、またハーモニカへの興味がさらに深まってもらえましたら幸いです。
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