「子供にピアノを習わせたいけど何歳からがいいの?」
「6歳からでも遅くない?」
「こどもピアノレッスンってどんなもの?」
お子さんにピアノを習わせたいと思っているけど、いつからがいいのか?迷うこともありますよね。
今回の記事では、子供にピアノを習わせる時、子供の発育段階に合わせて通わせるための知識やメリット、また、お子さんがピアノを学べる方法などを下記の4つの観点から解説します。
- ピアノを習わせるのは何歳からはじめるのがいい?
- ピアノを習わせるとどんなメリットがある?
- ピアノを習うのは独学?音楽教室?
- ピアノは最初から買った方がいい?
お子さんにピアノを習わせる際に、ぜひ参考にしてみてください。
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ピアノを習わせるのは何歳からはじめるのがいい?
ピアノを習うのに適した年齢は、いろいろな観点から考察することで見えてきます。
絶対音感が身に付く時期
絶対音階が身に付く時期には、特定の時期があるとされていて、その平均は6歳までとされています。
これは、さまざまな研究で絶対音感を持つ人々に音楽的訓練をはじめた時期を問うアンケート結果によるものです。
また、9歳以降に音楽的訓練をはじめた子供たちの中では、絶対音感を持つ子供の割合はわずか3%とだったという結果もあります。
(参考:榊原 彩(2004).なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか? 教育心理学研究所、52,485-496.)
このように見ると、音楽に触れる時期が遅くなればなるほど、絶対音感が身に付く確率は低くなることがわかりますね。
脳の発達する時期
ピアノを習うことで、子供の脳にどのような影響があるのでしょうか?
奈良県立教育研究所の研究によれば、脳の神経回路の発達時期には、下記4つの時期があるとされています。
- 乳児期(生誕後~2歳):神経回路が急速に増える時期
- 幼児期(2歳 ~ 8歳):神経回路の複雑さが維持されている時期
- 児童期(8歳 ~ 12歳):神経回路が急速に減少する時期
- 思春期(12歳 ~ 19歳):神経回路の減少が止まりつつ一定化し始める時期
(引用:http://www.e-net.nara.jp/kenkyo/index.cfm/21,2441,c,html/2441/04_kiyou_h21.pdf)
0~8歳ごろの幼少期においては、脳や神経回路の発達過程が向上しやすいことから、できるだけ早い時期にさまざまな経験や体験をさせることが重要だと示されています。
また、手を使って物と関わることが脳の成長を促し、神経回路を発達させているとの研究結果もあり、子供がピアノに触れることで脳の成長も促されることがわかりますね。
体の成長が安定する時期
ピアノは鍵盤をたたくことにより音が出る楽器です。
小さな子供の場合、この鍵盤をしっかりたたいて音を出すほど、力が備わっていません。
このため、大手の音楽教室では、3~5歳のレッスンの場合、電子オルガンなどを代用していることがあります。
これは、電子オルガンの鍵盤の方が、比較的小さな力で押しても音が出るからです。
小さな子供の場合は、ピアノの鍵盤をたたく際に、指に負担がかかることが心配されるため、骨格が形成され安定する6歳ごろから、本格的にピアノレッスンをはじめることが良いかもしれません。
集中力や理解力が安定する時期
小さな子供であればあるほど、ピアノの椅子に座ってじっとしていることは難しく、また、大人が話す内容をしっかり理解して行動する能力は低いです。
子供の集中力や理解力がついてくるのは、5歳ぐらいからだと言われています。
大手の音楽教室では、はじめからピアノに向き合わせるようなレッスンではなく、歌を唄ったり、簡単な楽器を演奏したりするようなリトミック中心のレッスンが行われています。
集中して大人の話を聞き、理解しながらレッスンを受けるとすれば、小学校へ入学する6歳ごろからが良いでしょう。
子供本人がピアノを習いたいと希望した時
ピアノを習い始めるはじめるタイミングとして最適なのは、やはり、お子さんがピアノを習いたいと意思表示したときでしょう。
その理由は、もともと本人にやる気がある状態なので、積極的にレッスンにも向き合う姿勢もできていますし、上手くなるための練習も自ら行おうとするからです。
また、お子さんから習いたいという意思表示がなくても、歌うことが好きだったり、音楽を聴きながらリズムをとって体を動かしていたりする傾向がみられる時も、ピアノレッスンをはじめる良いタイミングです。
さまざまな観点から見ると、6歳でもピアノを習わせる時期としては決して遅くないようです。
大人がそれぞれの子供の特性を知った上で、その子に合ったタイミングでピアノを習うきっかけを与えてあげられると良いですね♪
ピアノを習わせるとどんなメリットがある?
子供にピアノを習わせるとどんなメリットがあるのでしょうか?
ひとつずつ見ていきましょう。
集中力が養われる
小さな子供であればあるほど、何か一つのことに集中させるということは難しいでしょう。
大人の場合でも最も集中できる適切な時間は45分と言われているぐらいですから、無理もありません。
しかし、そんな子供でも、ピアノのレッスンを何度も繰り返しているうちに、少しずつ集中力を高められます。
例えば、ピアノのレッスンでは、
- ピアノの鍵盤に触れる
- ピアノの音に耳を傾ける
- ピアノを弾く大人の姿を目にする
- ピアノの音に合わせて歌う
など、視覚・聴覚・触覚を刺激する要素がたくさんあります。
さまざまな感覚的刺激が子供に加えられることで、子供の興味をひくことができ、結果的に集中してもらえる環境ができていくのです。
協調性が身に付く
主に音楽教室で学ぶ場合、自然と講師の声に耳を傾ける姿勢が身に付いていきます。
これは同時に、他者の声に耳を傾ける、傾聴の姿勢が身に付くことと同じです。
相手をわかろうとする能力が高まります。
また、同じようにピアノレッスンに参加しているお友達と一緒に、楽しく音楽に触れていくうちに人と何かをする事=楽しいこととリンクします。
他者と積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢が身に付き、人々と仲良く過ごす協調性も身についていくのです。
努力する習慣がつく
ピアノレッスンをする場合、同じ曲を何度も練習した結果、曲を上手く弾けるようになるという体験を繰り返します。
努力して練習したからこそ、自分が望む結果が得られたという体験を通して、努力することが無意識的に習慣づいていきます。
表情や表現方法が豊になる
音楽は、お子さんが持つ喜怒哀楽などの心情や感情を表現するための、最適な方法のひとつです。
子供は大人に比べて語彙が少ないため、思ったことを言葉にして表現することに限界があります。
しかし、音楽であれば、音の高低さや強弱、タッチの度合いなど、自分の気分や気持ちに合わせていろいろな表現方法で奏でることが可能です。
その表現方法の種類は、表現する体験が増えれば増えるほど豊かになり、顔の表情や姿勢、振舞い方にも自信が満ちあふれるようにもなります。
精神的に安定する
子供はとにかくエネルギーに満ち溢れています。
大人に比べ、言葉での表現方法が少ないため、自分の中のさまざまなエネルギーや感情を的確に言葉にして表現するまでに至らないのです。
そんなジレンマやストレスは子供を悩ませ、また、大人もその対処方法に戸惑うことでしょう。
しかし、音楽でそのジレンマやストレスは解消されます。
中でもピアノは、鍵盤をたたけば音がでる楽器なので、比較的小さな子供でも音を出して楽しむことができます。
内側に秘めるいろいろな感情をピアノで音をだして発散させることで、子供の精神を安定させることが可能なのです。
ピアノを習うのは独学?音楽教室?
ピアノを習う方法としては、独学か音楽教室へ通うかがあります。
それぞれ見ていきましょう。
独学の場合
独学の場合は、とにかくお子さんに興味を持ってもらって楽しく学べるような教則本を使うのがおすすめです。
みんなのおけいこ(1) 幼児のためのピアノ入門書 ポコの会
この教則本は、ピアノにはじめて触れるお子さん向けです。
絵を見ながら音符や楽譜に少しずつなれて、ステップアップできるので、現役講師の方も購入するという人気の教則本です。
音楽教室の場合
音楽教室の場合は、3~4歳からのレッスンが多く見られます。
内容はリトミック中心で、音楽を聞きながら体を動かしたり、鈴・トライアングル・カスタネットなどの打楽器中心の楽器を演奏したり、お友達と一緒に歌を唄ったりするレッスンになっています。
5歳になると、ピアノに触れるようなレッスンが用意されています。
グループレッスンの場合は、4~8人の少人数のクラス。
レッスン内容は、
- 講師の伴奏に合わせて歌を唄う、
- 実際に鍵盤の音を片手ずつ弾いて覚えていき、両手で弾く
- 練習曲の楽譜を見て楽譜に少しずつ慣れていく
などです。
小学校に上がる6歳になると、本格的なピアノの個人レッスンが用意されている場合が多いようです。
レッスン内容はグループレッスンの内容に加え、クラシックやポップスなどあらゆるジャンルの曲に挑戦することで、さまざまな音楽に触れながらテクニックや表現力を磨いていきます。
個人レッスンの場合、お子さんのレベルに合わせたレッスンが受けられることや、講師の先生とお子さんのコミュニケーションもしっかりとる時間があるので、緊張しがちなお子さんも安心です。
独学と音楽教室との比較
独学で学ぶ場合と、音楽教室で学ぶ場合の費用などを比べてみました。
独学 | 音楽教室 (グループ4~8人) |
音楽教室 (個人レッスン) |
|
レッスン場所 | 自宅(好きな場所) | 指定の教室 | 指定の教室 |
レッスン時間 | 自由 | 1回50~60分 | 1回30分 |
レッスン回数/月 | 自由 | 3回 | 3回 |
入会金 | なし | 8,000~10,000円 | 8,000~10,000円 |
月謝 | なし | 7,500円~ | 8,000円~ |
教材費用 | 1,000~2,000円 | 2,000~6,000円 | 2,000~3,000円 |
独学で学ぶ場合は、圧倒的に費用も安く済み、お子さんも普段から慣れた環境でリラックスしながら、好きな時間にレッスンをできます。
音楽教室で学ぶ場合は、それなりに費用はかかりますが、専門的な教育を受けた講師が楽しく学べる環境を提供しながら、しっかり基礎から学べるレッスンが提供されています。
お子さんが楽しんで通えるか、また、継続できるかどうか不安な場合は、体験レッスンが用意されている音楽教室も多いので、一度活用してみるといいでしょう。
ピアノは最初から買った方がいい?
ピアノを弾くのであれば、本物のピアノを準備できるのが理想的です。
ホンモノに近い電子ピアノも販売しているものの高価。
さらに子供の場合、将来的にピアノレッスンを続けるかどうかは、最初からはわからないものですよね。
自宅で練習をする場合は、電子キーボードや電子ピアノで代用することも可能です。
ピアノは高価な買い物になりますので、お子さんの興味の移り変わりや、ピアノレッスンの継続性などを見ながら、購入の時期を検討するといいでしょう。
また、ピアノレッスンに通っている場合は講師に相談しながら、どのような種類のピアノが良いのかなど決めると安心です。
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まとめ
今回の記事では、お子さんがピアノを習うのに最適な時期やピアノを学ぶメリット、そして、子供のためのピアノレッスンの方法について解説しました。
子供がピアノを習うのに適している時期としては、およそ6歳であることがわかりました。
- 絶対音感が身に付くのは6歳まで
- 子供の脳が最も発達するのは0~8歳
- 体や骨の成長が安定するのは6歳ごろ
- 集中力や理解力が安定してくるのは5歳から
しかし、お子さん本人が習いたいといったタイミングが最も良い時期といえるでしょう。
ピアノを習うことで、生きていく上で必要な人間力も自然と育てられることがわかりました。
ピアノレッスンは独学と音楽教室へ通う2つの方法があり、それぞれ、レッスンの場所、レッスンの内容、使う教材などが異なります。
のんびりマイペースにお家で学ばせたいのであれば、独学を。
しっかりと、でも楽しく音楽に触れさせるきっかけを作りたいなら、音楽教室を。
お子さんの年齢や好みに合わせて選ぶことが大切です。
子供がピアノレッスンを習うのに最適な年齢は、いろいろな観点から見ると実にさまざまです。
ぜひ、お子さんの成長に合わせて、ピアノに触れられる環境を作ってあげてください。
自宅で練習!自信をもって演奏!
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